ルビンの壺~見え方を変える~
7月も中旬になり、ジメジメする梅雨明けもそろそろではないでしょうか?
もうすぐ、夏祭りや花火大会など楽しい行事がありますね入居者様に熱中症対策しながらも、夏の風物詩を感じていただけれるような行事を考えていきたいと思います
ところで突然ですが、皆様は、「ルビンの壺」というのはご存知でしょうか
白色に注目すると、壺に見えて、黒色に注目すると人が向きあった横顔に見える。という有名な”だまし絵”です。国語の教科書などでも取り扱われいます。
以前にこの場でリフレーミングというのをお伝えさせていただきましたが、まさに切り替えてみることによって、見え方が変わることを象徴している絵です。リフレーミングについてはこちらをご覧ください➡リフレーミングとは?
また、壺と人が向き合った横顔の両方を”同時”に見る事ができません。
人は、苦手な人(嫌いな人)がいますが、”人はこうあるべきだ”という自分の価値観が強いがために、欠点しか見えていないことがほとんどです。同時に見る事ができないため、”壺”と思い込んでいる時にどんなに”壺”を反転させても、”人の横顔”という認識はできません。だって本人は”見えていない”のですから。。では・・壺と思いこんだままにして”お花”を添えてあげるとどうでしょうか?視界も変わり、まるで花瓶のように見えると思います。花瓶に見えると、次はどんな風にしていきたいか?色んなイメージを持つことができます。生花か?造花か?苗からか?種からか?お金が必要➡工賃が必要で就労Bに通所?など目標や計画が生まれてくると思います。
主に発達する過程や失敗を通して見つめ直すことで成長でき、”人の横顔”としても見えるようになりますが、障がい(身体、能力、病気など)によっては壺か人の横顔のどちらかしか見えない場合があります。障がいの有無問わず、見えている”絵”自体は一緒です。支援として、ご本人が見えるものに対してどのようにしたいか?意向や考えを伺い、ご本人と同じ視点で”絵”をみて支援をする。見ている”絵”を強引に反転させたり、向きを変えて、これが”正しい”と支援者の価値観で決めないこと、壺・人の横顔と両方を見れるようにしていくことは必要ではなく、ご本人が見えている方で、自立と自律のためにどのようにしていくか、一緒に考えていくことが大事なことだと思います。
だまし絵(トリックアート)「ルビンの壺」以外にも色んなものがありますので、ご興味がありましたら検索してみてください。
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